11月に入り、寒さが身に染みてきました。薄っすらと白い衣をまとった山々がとてもきれいです。今年は里にも少し早めに雪が降った印象ですね。来月はいよいよ師走です。年末が近付くと、月日の流れの早さに改めて驚かされます。

　現在はインフルエンザの予防接種の方が多く来院されており、Ａ型インフルエンザに罹患されている方もさっそく来院されております。まだ流行期ではありませんが、12月下旬ころには本格流行していてもおかしくありません。RSウイルス感染も流行中ですが、インフルエンザは予防が出来ますので早い時期に予防接種を受けられることをお勧めします。なお、当クリニックの予防接種料金は1回目3600円、2回目は2600円となっており、ワクチンは防腐剤のないチメロサールフリーのワクチンを使用しております。

　さて、先日も陸前高田に診療応援に行ってまいりました。相変わらず復興はあまり進んでいないという事を地元の方から聞きます。私が見たところでは高田高校とキャピタル千ホテルの高台移転地の造成が進んでいるのを確認できるだけで、それ以外はほとんど変化がないといった印象を受けました。聞いた話によりますと県の所有地は土地の造成が進んでいるようですが、国の所有地は全然動きがないそうです。このままでは荒れ野原が広がるばかり。残念ですが現在の内閣においては被災地のことを二の次に考えている政治家や官僚がいかに多いかを表しています。

　今年は、来月に衆議院の選挙があります。まさか師走の忙しい時に選挙カーを目にすることになるとは思いませんでした。政治に多くを期待している訳ではありませんが、様々な報道で復興資金が被災地以外で使われていることが多いことを見聞きしますと、つくづく幻滅してしまいます。中には、復興予算が使われていることも知らずに進められている事業もあるようです。これでは有効に復興を進められる訳はないと感じますね。復興資金に群がるシロアリと形容される官僚や政治家達がいかに多いかが分かりました。
　今回の選挙では、震災復興をいかに考えているかを吟味して政党を選択する必要がありますね。その他に、大きな争点として原発・TPP・国防の3つが挙がります。いろいろな政党が独自の見解を述べていますが、大切なのはバランスです。反原発を徹底的に推し進めるというのも一つの形ですが、争点を一つに絞るような選挙は望ましくありません。広く、具体的な政策議論が戦わされる事を願います。