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2012年8月

 例年であればお盆を過ぎたあたりからぐっと弱まる日差しも、今年はまだ勢いを残し、本格的な秋の訪れはまだ少し先の盛岡です。とはいえ、さすがに9月に入れば過ごしやすい日が多くなるのでは…と期待しているところであります。
 今月の後半からは秋のイネ科花粉症や雑草の花粉症の方が徐々に多くなってきたという印象を受けました。夏風邪も多く、症状が重い方では発熱が収まらず、しばらく点滴を施行する方もおられました。

 さて、今月は連日の猛暑以上にオリンピック熱が過熱して、心身ともに「あつい」夏となりました。メダル獲得数からも分かる通り、今大会での日本選手の活躍は素晴らしく、観戦にも熱がこもってしまいました。物足りないことと言えば、柔道のメダルが少なかったこと、全体的に男子選手の活躍が若干目立たなかったことでしょうか。反面、女子選手の活躍には目を見張るものがありましたね。いずれにしても選手たちの頑張りを心から称えたいと思います。

 近頃、全国ニュースなどを見ると被災地の現状等の報道も少なくってきているように思います。もちろん、震災関連の報道だけがニュースではありませんが、特に遠方の人々の関心が薄くなってきているように思えてなりません。瓦礫に関するニュースでは県外の各市町村との協定なども進み、前より幾分理解が深まったような印象も持ちますが、途絶えることなく被災地の「今」を発信してもらいたいものです。
 岩手県医師会では、被災地医療支援活動が現在も続いております。私も微力ながら被災地おける医療支援活動に協力しておりますが、目で見る限り、被災地では未だに改善がなされていない部分がほとんどです。私は陸前高田へ何度か入っておりますが、1年以上前に見た光景とほとんど変わりがない場所も多く、ところによっては雑草が生え、草原のようになっており、見るのがつらい光景です。一方で、大船渡に水揚げが始まった秋刀魚のニュースなどを見ると、活気づく港の様子が映し出されており、何とも頼もしい限りです。この活気が町全体に広がる事を願っています。

 日本の主権にかかわる領土問題が紛糾しています。今までの「配慮」を重ねた外交が現在の事態を招いたことは間違いありません。外交はゼロサムゲームですからウインウインになることはありません。今までの、日本の国益を犠牲にして良好な関係を構築するという外交が逆効果であったことが露呈しています。日本の外交のスタンスを変える時ではないでしょうか。

すっきりクリニック 高橋耳鼻咽喉科